対処すべき課題

1.経営の基本方針

当行は、「地域の繁栄なくして当行の発展なく、当行の発展なくして地域への奉仕なし」をモットーに、昭和16年の創業以来、地域経済活性化のために尽力しております。
今後も、常にお客様第一主義に徹し、地域とともに歩み、地域経済活性化のお役に立ち、経営理念として掲げる「日進月歩の伸展」「地域社会の繁栄」「生活文化の向上」の実現を追及してまいります。
また、すべての業務の基盤となる地域の皆様からの信頼を頂くために、法令等遵守態勢の強化やリスク管理態勢の強化等のガバナンスの強化に努め、より責任ある経営体制の確立に取組んでまいります。

2.中長期的な経営戦略、経営環境及び対処すべき課題等

国内経済は緩やかな回復基調が続いておりますが、事業者さまは、人口減少や少子高齢化に伴う地元経済の規模縮小に加え、原材料や資材、エネルギーコストの上昇、コロナ関連融資の返済本格化、人手不足と賃上げによる人件費負担増、さらには、世界的な金融引き締めに伴う海外景気の下振れやロシア・ウクライナ、中東情勢等の地政学的リスクが円相場や原油高に与える影響等も引き続き懸念されることから、依然として先行きが不透明な経営環境に置かれております。
また、デジタル化の進展やカーボンニュートラルへの移行を始めとする社会の変化に伴い、地域社会やお客さまのニーズ、当行に対するご期待はこれまで以上に多様化・高度化していくものと認識しております。
このような認識の下、当行におきましては、2024年4月から中期経営計画「To evolution and beyond(進化へ、そしてその先へ)」をスタートさせました。
新計画は、「当行は地域社会に対してどうあるべきか」というパーパス(存在意義)の確認と地元社会に存在する重要課題の特定を起点に策定しており、前計画の評価を踏まえ、DXによる業務効率化によりお客さまへの貢献時間を拡大させ、これまで高度化させてきた価値提供手段を活用してお客さまの課題解決をより深めていくことにより、お客さまの成長をサポートしていくことを基本方針としております。
当行では、今後とも、新計画に掲げた5つの基本戦略「法人顧客向け業務支援戦略」「個人顧客向け生活支援戦略」「人材戦略」「DXによる業務改革戦略」「サステナビリティ経営戦略」に基づく各種施策を着実に実行していくことにより、お客さまへの提供価値を向上させ、地域社会とともに持続的な成長を実現していく所存でございます。
株主さまを始めとしたステークホルダーの皆さまにおかれましては、引き続き、格別のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。