フリーローンとカードローンの違い｜それぞれの特徴を理解して自分に合う選び方をしよう！
予期せず急な出費が必要なとき、頼りになるのが銀行で利用できるローン商品です。なかでもフリーローンとカードローンには、どんな違いがあるのでしょうか。今回はフリーローンとカードローンの特徴や、メリットとデメリットを紹介します。
フリーローンとは
フリーローンとは、趣味や旅行など幅広い使い道で利用できる個人向けの融資商品です。WEB申込が可能で、申込手続きの際に融資後の使い道がわかる見積書の提示などは不要です。フリーローンでは、事業性資金および投機性資金を目的とする借り入れはできません。フリーローンの特徴として、他社ローンをまとめて一本化する目的での利用が可能です。ローン一本化が目的でフリーローンを利用する場合には、他社ローン残額や利用状況のわかる書面の提出が必要になります。また、フリーローンの契約に際して担保や保証人は不要です。
一度の契約につき融資は一回のみ
フリーローンは証書貸付という形態で、契約ごとに契約書を作成します。また、借り入れ目的の申告が必要です。新たに追加融資を希望する場合は、別途ローン契約を結んでください。
借り入れ可能額や金利は、金融機関の所定の審査後に決定します。審査に通過したら、銀行口座に借り入れ金額が振り込まれます。
カードローンとは
カードローンとは、限度額の範囲内で返済と借り入れを繰り返せる個人向けの融資商品です。WEB申込が可能で、金融機関による審査通過後に専用カードが発行されます。カードローンもフリーローンと同じく使い道は自由ですが、事業性資金は対象となりません。一度専用カードを作っておけばいつでも利用が可能なため、利便性に優れています。
カードローンの返済は残高スライド方式
カードローンは銀行以外にも、消費者金融や信販会社でも取り扱っています。カードローンの返済方法は残高スライド方式で、借り入れ金額の残高に応じて返済額が決まる仕組みです。毎月約定返済後の残高が10万円以下の場合、毎月の最少返済額は2,000円です。最少返済金額以上の金額を返済することを、任意返済といいます。
フリーローンとカードローンの違い
フリーローンもカードローンも、個人向けの融資商品です。どちらもまとまった資金の借り入れが可能ですが、細かい点で違いがあります。
金利の違い
カードローンよりもフリーローンの方が低い傾向にあります。宮崎太陽銀行の場合、カードローンの金利は5.80〜13.80％です。一方フリーローンは4.00〜14.60％です。借り入れ金額や返済額なども考慮し、どちらが自身にとってふさわしいか検討しましょう。
返済期間に限度があるかどうか
フリーローンとカードローンは、返済期間の限度に違いがあります。フリーローンは最長返済期間が設定されているため、その間に完済する必要があります。最長返済期間は商品ごとに異なりますが、宮崎太陽銀行では最長15年です。一方カードローンには、返済期間の限度がありません。そのため、借り入れ金額によっては返済が長期化することもあります。専用カードでいつでも借り入れ可能なため、借り入れ可能枠の中で利用を繰り返すと完済までに時間がかかることがあります。
借り入れ回数について
フリーローンとカードローンは、借り入れできる回数が違います。フリーローンは、使用目的に応じて1回のみの借り入れです。別の目的でフリーローンの借り入れを希望する場合は、その都度新たな契約を結ぶことになります。
一方カードローンは、審査内容に応じて定められる利用限度額の範囲内であれば何度でも借り入れができます。カードローンの契約自体は一度きりですが、必要に応じていつでも借り入れができる仕組みです。
フリーローンとカードローンのメリット・デメリット
ここからは、フリーローンとカードローンのメリットやデメリットを紹介します。
フリーローンのメリット・デメリット
メリット
カードローンに比べて、金利が低いです。事業性や投機性への資金融資以外では借り入れ目的が制限されていないため、自在性に優れています。
デメリット
返済期間に上限が設けられています。返済期間が設けられているため、借り入れ金額が大きい場合はその分毎月の返済額が大きくなるのです。フリーローンを検討する際には、借り入れ金額と毎月の返済金額についてシミュレーションすることをおすすめします。
カードローンのメリット・デメリット
メリット
一度契約し専用カードを受け取っていれば、利用限度額の範囲内でいつでも資金の用意ができます。借り入れ時および返済時は、ATMからカードを使って行うため手軽です。
デメリット
限度額の範囲内でいつでも利用できることから、返済期間が長期にわたる場合があります。カードローンは最長返済期間が設けられておらず、借り入れ条件によっては完済に時間がかかる事態も想定されます。契約前には銀行HP内で事前シミュレーションを行い、計画的な利用を心がけましょう。
タイプや目的に合わせた選び方
フリーローンとカードローンは、タイプや目的に応じて選ぶとより便利に活用できます。ここからは、目安となる選び方を紹介します。
1度のみの借り入れ希望の場合はフリーローン
結婚資金や引っ越し資金など、使い道が明確で1回の借り入れのみで済む場合はフリーローンがおすすめです。カードローンのように何度も借り入れる必要がなく、使い道がはっきりしている場合はフリーローンがよいでしょう。
急ぎの融資が必要な場合はカードローン
カードローン契約は専用カードを用いて、限度額の範囲内でいつでも借り入れ可能です。提携ATMを利用すればどこでも借り入れができるため、現金の用意を急ぐ場合はカードローンを利用しましょう。フリーローンは、契約時に申告した利用目的に応じて必要な分を借り入れる仕組みです。別途融資を希望する場合は、新たに契約をする必要があります。そのため、2回目以降の融資を希望する場合にはカードローンの方が利便性は高いでしょう。
まとめ
フリーローンは、目的のはっきりした借り入れを希望する際に適した商品です。カードローンは、専用カードの発行でいつでも利用可能な利便性の高い商品です。フリーローンとカードローンは、最長返済期間や金利の違いがあります。どちらが自身の使い方に適しているか、返済シミュレーションを活用して計画的に検討しましょう。
