フリーローンの借入限度額は年収のいくらまで?借入の目安やより多く借りる方法

フリーローンの借入限度額は年収のいくらまで?借入の目安やより多く借りる方法

銀行などの金融機関で取り扱っているフリーローンは、急にまとまった資金が必要になった場合などに大変便利です。フリーローンを利用した場合、いくらまで借りられるのでしょうか。本記事では、年収を目安にした借入可能金額や、多く借りる方法について解説します。

フリーローンとは

フリーローンは個人を対象とした融資商品で、主に銀行などの金融機関で取り扱われています。急にまとまった資金が必要になった場合などに心強い商品です。最初に、フリーローンの概要について解説します。

融資の目的は問わない

フリーローンは、融資の目的は問いません。趣味や引っ越し費用など、広く対象となります。ただし、事業性資金や投機性資金を目的とした場合は利用できません。宮崎太陽銀行のフリーローンでは、他社での借入を一本化するおまとめローンとしての利用も可能です。

1回の契約につき貸付は1回のみ

フリーローンは、まとまった資金を借入できる融資商品です。ひとつの目的に対してひとつのローン契約になるため、貸付は1度のみです。新たな借入を希望する場合には、再度審査を行い別途追加契約を結ぶ必要があります。たとえば30万円の借入後順調に返済を続けて利用残高が10万円になった場合でも、同一契約内で借入はできません。

フリーローンの申込条件

フリーローンの申込条件

ここからは、フリーローンの申込条件について解説します。

フリーローンの申込に必要な条件

フリーローンの申込条件は、安定した収入があることと、借入を検討している銀行の対応エリアかどうかという2点です。収入がある人であれば最大1,000万円までの借入ができます。安定した収入がない専業主婦の場合は、50万円までと少額であれば申込可能です。

安定した収入の基準や、世帯主以外で本人に所得がない場合の取り扱いについては、金融機関によって差があります。申込前に確認しておくと安心です。

本人名義の普通口座があると利用しやすい

申込条件を満たせば、借入を検討できます。普通口座を保有していれば、銀行窓口へ行かずにWEBで手軽に申し込みを進められるでしょう。

普通口座を保有していない場合でも申込はできます。しかし、契約時には銀行窓口へ書類提出等で訪問する必要があるため、事前に普通口座を開設してから融資を検討する方がスムーズです。

金融機関独自の条件が適用されると金利が低くなる

フリーローンの申込時には、金融機関が設けている独自の条件がないか確認しましょう。たとえばすでに住宅ローンなどほかのローン商品を利用している場合、フリーローン契約時の金利が優遇される場合があります。また、金融機関のWEBサイト経由でフリーローンを申し込んだ場合、通常金利よりも低くなることもあるのです。

宮崎太陽銀行では、WEB申し込みを利用することで年1.0%金利が低くなります。さらに審査状況に応じて、最優遇金利として年3.0%まで低くなるのです。

フリーローンの借入条件

フリーローンの申込条件を満たし、実際に申込手続きを進める場合に気になるのが借入条件です。以下のような条件で、実際のフリーローン契約を進めていきます。

  • 基準金利は年4.00~14.60%
  • 担保や保証人は不要(ただし保証会社の保証が必要)
  • 返済期間は最長15年間(商品により異なる)

借入条件のポイント

担保や保証人は不要ですが、所定の保証会社の保証が必要となります。また、フリーローンの特徴として、返済期間に上限が定められているのもポイントです。フリーローンでの借入金額が大きくなる場合には、事前に返済シミュレーションを行うことをおすすめします。最長15年間のうちに返済していくための資金計画を把握し、計画的な利用を検討しましょう。

フリーローンの借入金額の上限とは

フリーローンの借入金額の上限とは

フリーローンの借入金額は、個人の信用状況などによって変わります。実際には審査しなければわからない場合がほとんどなので、まずは仮申し込みしてみましょう。

借入希望額によっては年収証明の提出が必要

宮崎太陽銀行のフリーローンは最大1,000万円まで融資可能ですが、希望する借入額によって提出すべき書類が違います。200万円を超える借入を希望する申込時には運転免許証などの本人確認書類や印鑑に加え、年収を証明する書類の提出が必要です。保証会社の判断により、200万円に満たない場合でも提出を求められる場合があります。

限度額の目安は年収の何倍?

限度額の目安は年収の何倍?

フリーローンでは借りすぎに注意し、本当に必要な金額のみの借入が原則です。ここからは、自身の年収を基準として目安の考え方について解説します。

どの金融機関を利用するかで目安は変わる

各種ローンを取り扱っているのは金融機関です。金融機関には銀行や信用金庫などと、消費者金融などの貸金業者があります。このうち、貸金業者でローン契約を結ぶ際には「総量規制」というルールに則って借入上限が決まります。総量規制とは、貸金業法を基に多重債務を防ぐ目的で制定されたものです。年収の3分の1の金額までしか融資を受けられないといった内容が記載されています。年収の3分の1とは、そのほかのローンも含めての総額です。すでにほかの貸金業者から貸付を受けている場合は、それを除外した金額までが新たな借入金額の上限となります。

借入残高は指定信用情報機関によりデータ照合される

ほかの貸金業者からの借入金額は、指定信用情報機関の照合によって把握できます。また、借入時の年収のわかる証明書(源泉徴収票など)を提出することで、顧客の年収がわかります。これらをもとに年収に対して借りすぎていないかを事前に確認し、審査のうえで契約に至るのです。

銀行では年収以内が目安

金融機関のうち銀行や信用組合は貸金業者に当たらないことから、総量規制は対象外とされています。銀行でフリーローンを契約する場合の借入上限の目安については、銀行独自の基準で設定されています。宮崎太陽銀行のフリーローンでは、年収以内が借入上限の目安です。年収が500万円であれば、500万円までを上限の目安としています。

より多く借りる方法

より多く借りる方法

ここからは、より多く借りる方法について紹介します。

個人の信用情報を整えてから利用する

すでに他社借入がある場合、その利用状況によっては内容を整理してから新たな借入を検討しましょう。ローン契約時、銀行では過去の金融事故歴などを知るために、全国銀行個人情報センター(KSC)等にて照会します。そのため虚偽の申告をすれば、すぐにわかってしまうのです。もし過去に金融事故や延滞情報などがある場合には、一括返済や契約どおりに返済するなどして整えることで、希望する金額を借入できる可能性もあります。

まとめ

フリーローンは、使い道の限定がなくまとまった資金が必要な場合に検討したい便利な商品です。借入限度額は、銀行独自のルールとして年収相当額以内までを目安としています。これ以上の金額を希望する場合には過去の金融事故歴等を正すことや、有担保型フリーローンの検討をおすすめします。

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大野 翠
著者:大野 翠
芙蓉宅建FPオフィス代表、FP技能士センター正会員
金融業界歴10年目、お金と不動産の専門家。生命保険、損害保険、各種金融商品の販売を一切行わない「完全独立系FP」として、プロの立場から公平かつ根拠のしっかりしたコンサルティングを開催している。