多目的ローンとフリーローンの違いは？失敗しない選び方のポイントを教えます
多目的ローンとフリーローンは、いずれも急な出費に対応できる融資商品です。どちらも、個人が金融機関からまとまった資金の借り入れができます。多目的ローンとフリーローンをより便利に活用するために、それぞれの概要や違い、選び方について解説します。
多目的ローンとフリーローンの違いとは
住宅ローンや教育ローン、マイカーローンなどのローン商品以外にも、幅広い使いみちで便利に利用できる融資商品があります。まずは、多目的ローンとフリーローンの違いと共通点について解説します。
多目的ローン
事業性、投機性融資以外であれば何にでも利用できる、個人向けの融資商品です。例えば、以下のようなものが多目的ローンで利用できます。
- 社会人学習に必要な教育資金
- 引っ越し
- 旅行
- エステ
- 歯科診療 など
多目的ローンの契約時には、利用目的の見積書など資金の確認ができる書類の提出が条件です。提示できない場合は契約できません。すでに同じ金融機関でほかのローンを契約している場合、金利優遇サービスを行っている場合があります。多目的ローンの利用を検討する場合は、金利優遇サービスの有無について調べてみましょう。
融資の目的が明確な場合に利用可能
一般的に多目的ローンは、融資金額の内容を金融機関が認めた場合でなければ借り入れができません。そのため、多目的ローン利用時には必ず必要資金の概要のわかる書類の提出が求められます。
フリーローン
事業性、投機性資金以外に幅広く使える、個人向け融資商品です。多目的ローンよりも使用用途が限定されておらず、借り入れた資金の使用目的に関する確認書類の提出は不要です。ただし、申し込み時に使用目的の記入を求められる場合があります。フリーローンでは、引っ越し費用や、家具や家電、趣味の道具を購入するための資金として借り入れができます。
融資の目的は自由
フリーローンは、多目的ローンよりも幅広い使用目的が対象となります。また、多目的ローンと大きく違う点は、他社借り入れ資金の一本化が可能なことです。多目的ローンでは、他社融資の一本化は原則として対象外になります。フリーローンで他社融資の一本化を目的として借り入れをする場合は、残高など他社の利用状況のわかる書類の提示が必要になります。
多目的ローンとフリーローンの共通点
多目的ローンとフリーローンは、共通している点もあります。違いと同様に共通点も知っておくと、より選びやすくなるでしょう。
専用カードの発行がなく振込での融資
多目的ローンとフリーローンは、審査通過後に個人名義の銀行口座へ融資金額が一括で振り込まれます。一般的なカードローンのように、専用カードの発行はありません。多目的ローンとフリーローンは、いずれも繰り返しの利用はできません。追加融資を希望する場合は、新たなローン契約を結びます。くわえて、多目的ローンとフリーローンは担保や保証人は基本的に不要です。その代わりに、金融機関が指定した保証会社の保証が得られることを融資の条件としています。
使いみちの幅が広いのはフリーローン
フリーローンは使いみちの指定もないため、審査時に資金の使いみちに関する資料の提出も求められません。そのため、多目的ローンよりもフリーローンの方が、使いみちの幅が広いといえます。
申込金額が200万円以下なら年収証明が不要
宮崎太陽銀行のフリーローンは、申込金額が200万円以下なら年収証明の提出が原則として不要です。申込書に税込年収を記載するか、WEB申込では年収を入力することで年収確認とします。フリーローンは、借り入れ金額の使いみちに関する見積書の提示も不要なため、申込に際して揃えるべき書類も少なくて済みます。
借り入れ目的に応じた選び方
ここからは、多目的ローンとフリーローンについて、借り入れ目的を基準にした選び方について紹介します。いずれもまとまった資金の用意をする際に、頼りになる制度です。それぞれの概要や違いを把握しておくと、自分にとってより利便性の高い使い方ができます。
金利で選ぶなら多目的ローン
多目的ローンとフリーローンのどちらも取り扱う金融機関では、多目的ローンの方が金利は低く設定されています。多目的ローンの審査時と契約時には、借り入れ目的の申告と借り入れ資金の使途に関する見積書などの提出が必要です。フリーローンよりも使いみちが明確であると判断されることから、金利も低く設定されているのでしょう。
返済回数や返済金額は事前シミュレーションで把握しよう
借り入れを検討する際には、審査や契約前に返済シミュレーションを利用して計画的な資金計画を基に進めましょう。銀行などの金融機関のホームページには、必ず返済計画に関するシミュレーションが設置されています。活用して借りすぎに留意し、無理のない返済計画を立てる参考にしましょう。
金融機関のWEBサイトから多目的ローンやフリーローンを利用すると、通常の申し込みよりも金利が低くなる場合があります。利用を検討している金融機関のWEBサイトで、金利優遇キャンペーンが実施されていないか確認してみましょう。
まとめ
多目的ローンとフリーローンは、幅広い使いみちで利用できます。具体的な見積書などを準備できる場合には、金利が低い多目的ローンがよいでしょう。さらに幅広い使いみちを希望する場合には、フリーローンがおすすめです。金融機関WEBサイトのシミュレーションを活用し、どちらが使いやすいのかを比較検討することをおすすめします。
